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アニメ感想日記

2023年アニメ単話10選

はじめに

2023年も良いアニメがたくさんありましたね。冬が本当に豊作で、図らずも冬アニメから5話選出することとなりました。そして、めちゃくちゃ長い記事になっちゃったのですが、興味のあるものだけでも見ていっていただければ幸いです。

 

 

目次

・テクノロイド オーバーマインド 第5話

・英雄教室 第8話 「人間未満」

・吸血鬼すぐ死ぬ2 第7話 「Put a sock in it!!!」

・冰剣の魔術師が世界を統べる 第5話 「世界最強の魔術師である少年は、戦場で邂逅する」

・Opus.COLORs  Op.12「COLORs/#FFFFFF」

・AYAKA -あやか- EPISODE11 「幸人、飛んでみろ!」

・もういっぽん! 第5話 「気持ちいいですね、柔道って」

・贄姫と獣の王 episode12 「祝福と未来の契」

・ヴィンランド・サガ 22話 「叛逆の帝王」

・実は俺、最強でした? 第7話 「円卓会議」

 

あとがき

 

 

 

 

 

 

テクノロイド オーバーマインド 第5話

KNoCCの家に時々来る地域猫、ノラのお話。ノラがクロムに懐いてくるけど、クロムも理由が分からないという所に「パラメータが知識に振られてるからって何でもわかるわけじゃないんだね~」というコバルトの無意識煽りに乗せられ、ノラの生態調査を始める日常アニメみたいな導入の回。

先ずはノラの行動パターンを調査し、そこから規則性を探ろうとするが、いろんな所でいろんな名前で呼ばれているし、謎の散歩ルートを持っているし、行動に規則性も全然なく調べる程に分からないことが増えていく。そうして楽しく調査している中、ノラは突然倒れてしまう。病院で診てもらうと、実はノラは人間でいう80歳くらいの長生きで、老化により肝機能が弱まっており、もうすぐ死んでしまうという事が分かった。医者には、回復する見込みは極めて低いが0では無いと告げられ、延命治療を選ぶクロム。人間なら家で最期を見送る事を選びそうなものだが、その間クロムは行動リクエストも無しに独学で猫の病気について調べ続け、なんとかノラを救う方法が無いか調べ続ける。僕は、クロムが人間ではありえないスピードで学習を進めていくから、ある程度勝算あっての選択だったのかなと思って見ていたがそうではなく、結局はどうやっても救うことはできないという事が分かっただけだった。そんな中、怪しげなキャラから手渡された本を読んだことで、最期のその時までノラを見守ってあげることが最善の選択であると判断したクロム。

僕は初め、延命治療をするという選択はロボットらしい合理的思考から見込みのある賭けに出たのだと思っていた。ノラには死んでほしくない、助かる可能性も0ではない、それなら助かるよう手を尽くしてあげようとしたのだと。ただ実際は、少し仲の良かった地域猫が老衰で死のうとしている所にたまたま立ち会っただけで、客観的に見たらここまで入れ込むこと自体がロボット的な合理的思考からは外れている。それでもお見舞いにすら行かずノラを助ける方法を探していたのは、ノラが死んでしまったら悲しいと感じていて、その事実から目を背けたかったからという、悲しみからの逃避の思考があったからだった。

そして、悲しみを理解し、悲しみと向き合えたクロムは、ノラの為の最善の見送りができたのだと思う。ノラの為に調べ物をしていた時に知った猫に九生ありという諺、それを前向きに受け取り、「何度も生まれ変わることができるんでしょう、まだ検証は終わっていないから早く戻ってきてください」とノラの墓の前で言うクロムのさわやかな表情がとても清々しい終わり方だった。

最良は見つからなかったから、相手の為の最善の行動を想い行動するようになるという、自分の感情は理解していなかったけど取った行動は非常に人間らしく、後からそれは「悲しみ」だと答えを与えられて自分の行動に対する気づきを得た。きっとこれは、図書館で答えを見つからない答えを探していた時のクロムには理解できなかった話で、自分で悩み抜いた末に出した結論が「わからない」だったからこそ自分が悲しみをわかろうとしてなかったことがわかったのだと思う。とても好みの脚本でした。

そしてCパでシーンが飛んで、カイトの妹の出術の話に。人工臓器を使って手術すれば妹は助かるが、カイトはロボットを憎んでいて、人工臓器の使用を認められず苦悩している。

アンドロイド(クロムたち)は、ノラを助けるためにあれだけ手を尽くしてなんでもやろうとして、それでもどうにもならなくて相手の為の最善の行動を取るという結論に行きついたのに、人間(カイト)は助けられる大切な命を前に自分の思想に固執して答えを出せずにいて、そこで悪そうな人に声をかけられて終わり、という露骨な対比にも見える方で〆。

テクノロイド5話は、この1話だけをいきなり視聴可能な内容にもなっていて、Cパまで通して伝えたいことが一貫していて脚本のまとまりも良く単話としての完成度が本当に高い、僕のとても好きな話です。堂々の10選入りでした。

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英雄教室 第8話 「人間未満」

新キャラのアンドロイドが人間になるまでの話。最初は、機械が人間らしい見た目を得て、でも抹殺とか言ってて口にする言葉は物騒だったりするんだけど、ブレイドの友達はブレイドを抹殺するという目的に共感して何故か爆速で仲良くなり、アンドロイドの10NAというシリアルを文字ってイオナという人間らしい名前を得る。ブレイド抹殺会議ではマザーとの接続を切り、破壊されたら修復不能スタンドアロン型になる事で破壊を躊躇させるという、ブレイドの優しさに付け込んだ卑劣な作戦を皆で考え実行し、見事完封勝利する。作戦立案のイライザ氏、「やはり、ブレイド氏は手を出せないようですね~」、完全に悪い人間のセリフだった。そしてこの過程で、スタンドアロン型になったことで不滅ではなくなり、マザーからの自立を果たした。でもこの時点で、いつの間にかイオナの目的はブレイドの抹殺からブレイドに勝利する事にすり替わっていて、これはマザーから切り離された事によって、自己の存在というものの自覚を強めたイオナに、人間性が芽生え始めたいう描写だったのだと思う。*1そしてここまででもかなり濃密な内容で仲良くなっているように感じたけどまだAパートで驚く。

Bパートは、イオナがマザーから自立したことで自爆プログラムが作動してしまったと打ち明ける。自爆まで残り…303751秒!*2(意外と長い!)ブレイドが代わりにマスターになればカウントは止まるとのことで、萌え萌えメイドのイオナさんが爆誕してしまった。イオナはメイドになったことで常にブレイドの命令を待つようになり、ソフィはキャラが被っていると感じて危機感を募らせ、キャラ立ての為にイオナと張り合うようになる。

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二人はそうして張り合っている中で、互いにとってのブレイドとは、"孤独な外界と切り離された時間の中で外との繋がりを感じさせてくれた唯一の存在だった"という事を知り、互いにキャラだけでなく内面、生い立ちまで似ていると認識し親友となる。ここのソフィ、無感情キャラだから「あなたと張り合っている時のこの気持ち、これは楽しいという感情?」と聞くのだけどアンドロイド相手にそれを言うのは面白みがある。

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しかしその後、実はカウントが止まっておらず残り20時間程度で自爆してしまうことが発覚する。カウントの進行速度はこの時点で1/10秒程度になっていたらしく、かなり長い時間をともに過ごしてきたことが分かる。実際、最初は自爆の事実を知った時みんなめちゃくちゃ距離を空けていた(キャプ左)のに、今は近くに寄ってきて心配している(キャプ右)のがそのまま心の距離を表しているようで良いですね。

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そして急遽開催されたイオナを笑顔で送り出す会、まだ少し戸惑っているイオナにソフィは、「命令ではなく、友達として全力で楽しむべき」とアドバイスする。そしてパーティも終わり、自爆の時間が近づいたイオナの語り、「今日最後のその瞬間までみんなと一緒に居たい」と言った自分の言葉の意味を実は自分自身理解できていなかったが、今"死"を迎えようとするこの瞬間にようやく自我を認識し、人間を理解できた気がすると。*3イオナは順番にみんなに感謝を述べていくけど自爆間際になると「本当は怖い、消えたくない」と本音を吐露する。ソフィやアーネストはそれに対して「ごめんなさい」と返していて、これは自爆を止める為に何もしてあげられなくてごめんでもあり、自分たちのせいで感情を目覚めさせてしまった事に対するごめんの気持ちの含まれていた気がします。*4そしてカウントは0になり、イオナは自爆……しない?!実はブレイドがマザーに頼み込んで、イオナの自爆を取りやめさせてくれていたのでした。自爆せずに済んで、これからもみんなと一緒に居られると知り、感謝と喜びのハグをブレイドにするイオナの表情、全てがとても人間らしいもので、バックに流れるEDも相まって素直に「良かったね…」と思える話になっていたと思います。

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英雄教室8話、初めて見た時は初登場の新キャラが24分の間にモリモリ愛着を沸かせてきて終わるころには謎の感動に包まれていて、あまりの展開の速さに「凄い良い話だったけど……俺、なんか騙されてません?」というような感覚がありました。でもこうして見返してみると、人間未満から人間になるという話を短い時間で描くにあたって、人間が「人間を人間らしいと感じる人間の定義」について凄く真剣に考えていたことが分かります。人間らしい見た目、個人としての名前、ご飯も食べれるよという設定*5、個体としての個性、そして、それらを認め合える友達の存在。

皮肉なことに、友達の存在があったからこそ、死を意識して自我を認識した際に、"死にたくない"という恐怖から感情を獲得してしまうという話なのではありますが、最後はブレイドが全部解決してハッピーエンドで、その喜びを、ここまで理屈で積み上げてきたイオナ人間性の上に喜びの涙で爆発させるのは本当にアニメが上手かったと思います。この緻密な話つくりを、英雄教室という作品のワチャワチャした空気にそのまま組み込んで出してきた脚本・シリーズ構成のハヤシナオキさん、天晴です。

そして次回 「超生物討伐委員会」 Aパで抹殺委員会やってたじゃん!!!!!!

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吸血鬼すぐ死ぬ2 第7話 「Put a sock in it!!!」

「靴下を取られたーーーーーーーー!!!!!!!」

人間・靴下コレクション という、ありえない奇人がいきなり登場。

よりにもよって靴下を履いてないゼンラニウムに靴下を取られることの恐ろしさを解説させている。

徹頭徹尾、吸血鬼から靴下を奪うことに興奮する無駄に強い変態でしかなくて凄かった。良い感じにCozy Crazy Partyしようとしたけどロナルドの男女平等パンチでキャンセルして終了。

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ヒナイチちゃんが、吸血鬼の持ち得る能力は全て持っている、という謎にすごい設定のドラルクパパに、催眠術でY談波の後遺症である語尾の「ちん」を直してもらおうとする話。自分で書いてても凄いバカそうなあらすじだなって思うし、実際小学生男児レベルの下ネタを連打するこのアニメの持ち味が多分に発揮されていた話だった。(小学生男児レベルの下ネタを連打するのが持ち味のアニメって?)

そっちの大きなちんを出してくれ、ちんとチンジャオロースが入れ替わる現象、ちんちん連呼オチ。こういうアニメだけ見ていたいちんね〜。

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何~~~~~!!!???ジョンが自己暗示で犬になっちゃった!????!?

ぬんぬんぬぬぬぬん、ぬんぬぬぬぬい、ぬぬぬい。ぬっ!ぬあ~ぬぬぬ~!ぬぬぬぬい、ぬぬぬい。

ぬゆん、ぬゆ~んぬゆん!

ぬ、ぬぬぬ~!ぬ~ぬんぬぬぬぬんぬぬぬぬい。

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吸死って、こういう短いギャグエピソードを次々展開してくる形式の回で自分は好きで、このアニメの楽しさが詰まった素晴らしい回だったなと思う。でも、人間・靴下コレクションも、ちんしか言えなくなっちゃったヒナイチちゃんも、めちゃくちゃ面白いネタなのに全部最後にマジロに持ってかれちゃうのは流石に凄すぎると思う。本放送終わった後、靴下コレクションの話しないでみんなジョンの話してましたからね。

とにかく程度の低い下ネタで沢山笑わせてくれるめちゃくちゃ好きなアニメです。3期も期待して待ってます。

 

冰剣の魔術師が世界を統べる 第5話 「世界最強の魔術師である少年は、戦場で邂逅する」

2023年アニメ単話10選企画に参加しているオタクの全員が選出しているであろう冰剣5話、僕の記事でも見事ランクインです。

4話のラストで頭に注射器指してダークトライアドしたグレイ教諭との戦闘の続きがアバンから始まる。「この冰剣はアトリビュートであり本質ではない」いきなりネットミームを喋りだすレイ。そしていつもの感じでOPのピアノイントロが流れ始め、このままOP映像に切り…替わらない!!

何事かとテンションを上げながらアニメを見守っていると画面が移り、明らかにリスクのある力で体を張って戦うレイくんを見ているアルバートが映る。アルバートというキャラの流れが変わった感があってこのシーンが俺はとても好きです。*7その後の思わず「凄い…」と言うアルバート、さりげに倒れた友達を寝かせてあげてもいて、友達想いの奴だということが分かるようになっているのも良いです

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レイくんの戦闘では、OP流しながら曲の盛り上がりに合わせて戦闘が進む演出がめちゃくちゃハマっていて、サビ前の音ハメは楽しいし、「リミッターを外し 大事な人を守りたい」の歌詞も内容とリンクしていて、本当に気持ちが良いアニメ体験になっていました。

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そしてレイの過去編。あんなにも強いのに普段は力を隠していて、しかもかなり訳ありな感じなレイにはやはり重い過去があって、それは育ての親同然の軍人の友達を戦場で亡くし、その際に力を暴走させてしまった事でその後遺症に今も苦しんでいるといった事でした。でもレイの周りは健やかに育ってほしいと見守ってくれる大人が沢山いて、側で支えてくれる友達もたくさんできた。一人ではないと思えて、一人ではないと言ってくれる存在が居てくれるのは本当に恵まれたことだと思います。

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それに対しアルバートは、幼いころから中流貴族の家の地位を高めようと頑張っていたが、プレッシャーからか途中でその熱意の向ける先を歪めてしまったようだった。でもレイは、自分がまっすぐな気持ちで生きることができているのは環境に恵まれて育ってきたからという自覚があり、その上でアルバートの謝罪を受け入れ、自分を見つめなおせとまで言ってくれた。そんなレイの姿勢を受けてアルバートは、人を嫌悪するのではなく認めることが大事だったと気づき涙する。いい友達に恵まれて本当に良かったな、アルバートアルバートのファンとしても感無量でした。

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そしてEDパート、めちゃくちゃ良い話の流れだったのにキャロキャロが乱入してきた!

この話で過去回想やったのそう言う事だったの?!となるけど、驚いている暇もなく気づいたらスーッとアス比が変わっていって画面に胸を乗り上げさせて、終了。理解が追い付かないよ、あのいい話の後でサラッとこれをやられてしまうと。あと、この時点で既にアルバートがイメチェンしてたのは、この記事書くために見返していた時に気づきました。

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この作品の監督のたかたまさひろさんというお方、今年秋の素晴らしいアニメである「でこぼこ魔女の親子事情」でも監督をされており、そちらでもOPやEDで遊んだりと楽しいアニメを製作されていた方で、今年最も印象深かった監督の一人と言えるでしょう。

つまり、アニメ監督のたかたまさひろ(敬称略)が2023年アニメを統べる、って事。

 

 

Opus.COLORs  Op.12「COLORs/#FFFFFF」

この作品以上に、今年最終話で積み重ねのパワーを感じたアニメは他に無かったと思います。本来最終話って、どんなアニメでも大体かなりいい話になりがちだからあんまり単話評価に含めないようにした方がいいのかなという気持ちもあるのですが、オパカラだけは完全に別格で、このアニメの全てが詰まっていた話と思いランクインです。

最終話、和哉の両親が亡くなった本当の理由は、響が炎上する車に作品を取りに戻ろうとしたことで、代わりに取りに行った和哉の両親が爆発に巻き込まれてしまったからだと判明する。そして、炎上する車に響が作品を取りに戻ろうとした理由というのが、「亡くなった響のお母さんがその作品の中に生きていると思ったから」だった。そして、それを響に言ったのは和哉のお母さんだったから、和哉のお母さんは危険を顧みず響の為に作品を取りに戻ってしまい、和哉のお母さんの異変に気づき追いかけた和哉の父親は車の爆発に巻き込まれてしまったと言う事だった。響も含めて、メインキャラは誰も悪くないのにすべてが悪い方向に転がって最悪の結果になってしまった不幸な事故なのだが、響はこの事に酷く罪の意識と責任を感じ、結果、和哉達を遠ざけ孤独を選んでしまう。

響が感じている責任が、アーティストは守るべき存在だという歪な認識に変質させていて、また、近づいて来る和哉を遠ざけるのも、自分は和哉に赦されるべき存在ではないと自分を自分で追い詰め続けていたからだった。でも、子供時代に和哉の家族達とみんなでアートをして過ごしたあの公園だけは、罪を背負っていなかった頃の自分が過ごした時間だけは、響にとって思い出の中ではあるけれど和哉と過ごすことができる唯一の場所だった。そしてそう思っていたからこそ、最終話で響はその公園に来ていた。

でも、指示空間とそこに描かれていた全てのアートがアップデートで失われるタイムリミットが迫ろうとしていて、響にとっての心の支えが、今消えようとしている。

そんな時和哉は、和哉の両親が遺したパーセプションアートの狼に導かれるようにして現れた。狼は実は群れで行動する生き物で、単体では生きていけない動物。その狼が和哉の両親の遺したアートから現れて、思い出の公園で二人は再開した。アートに意思があるわけでは無いけれど、それは響にとって、二人を引き合わせようとした和哉の両親の意思のようにも感じられるものであったと思う。そこで和哉本人の口から「両親も、自分も響のことは恨んでいない。ずっと一緒に居たい」と言って抱きしめられる。でもそこまでしても響は、まだ自分を赦すことが出来なくて、和哉の事を抱き返す手を止めて、拳を固め力なく腕を垂らしてしまった。

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そんなとき夜明けとともに訪れた、指示空間のアップデートの時間。グラスをかけて久しぶりに来た公園で見た和哉の両親のアートは美しくて、優しくて、そしてアートから作者の姿を感じることができる和哉の目には、両親の姿がしっかりと息づいて見えた。そして、その後の和哉のセリフはこう続く。

 

「大切なのはモノじゃない、過去も今も未来も繋がっていて、ちゃんと俺達の側にある。」

 

響は、響のお母さんがまだ生きていると感じられる作品を取りに戻ろうとしたことで、和哉の両親を死なせることになってしまった事にずっと罪の意識を感じていた。そして今まさに、和哉の両親の心が今も息づいている作品が消えようとしている。そんな中で、和哉から言われたこの言葉で本当に響は救われた筈だし、ここでようやく響は自分を赦すことができたのだと思う。

そして時を同じくして、アップデートで消え去る響のスクリブル。

正直初見の時はここまで細かくキャラの心情を整理できていたわけじゃなかったけど、響の心を縛っていた、罪の意識でぐちゃぐちゃになったやりきれなさの象徴である心の茨が消えていく演出は本当に心打たれたし、ここにこのアニメの積み重ねのすべてが詰まっていたといっても過言ではないと思います。

ただ、もしこの時この場所に和哉が来ていなかったら、響は自分を赦す機会を永遠に失っていたと思うし、この物語のハッピーエンドは無かったとも思う。まさにTRUEエンドと言うに相応しい展開だったと思います。

 

そして最後は和哉と響、和哉の両親共同合作としての Opus.000 COLORs と、和哉の能力で見たその作品の景色を表したEDアレンジの楽曲で、美しく終了。

改めて見返して本当に凄い回だったと思うし、このアニメに出会えて良かったと心から思える最高のアニメでした。

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AYAKA -あやか- EPISODE11 幸人、飛んでみろ!

晩御飯の魚を勝手に焼いて酒の肴にしてしまう尽義さん、「俺は死ぬまで好きなことをするって決めてるんだよ」前回の衝撃的なラストに続き、最悪な答え合わせアバンで始まる回。

晴明がなんか解説を入れながらいい感じに火の龍は収めることができたけど、そんなこともう誰も気にしてない。あんなに必死に島を守ろうとしてたけど、それってここが師匠が命を懸けて守った場所で、それぞれにその弟子としてのプライドがあったからだと思うけど、実際には師匠が命を懸けて守った場所は島なんかじゃなくてそこに暮らす島民で、そこには勿論弟子たちの事も含まれていた。でも、尽義さんも含めて弟子達は全員そのことを理解していなくて、全員自分が命を懸けて島を守ればいいと思っていたし、尽義さんは実際そうしてしまった。だから、火の龍は収めたのに全然盛り上がる感じでもなく、全員悲しんでて文字通りお通夜の空気になってしまった。

リアタイしてた時、アニメでこんなガチなお通夜やっていいんだ…ってくらい実況も終わりの空気で本当に悲しかったし、この記事書く為に見返した今もかなり悲しい。顔かけで隠れていない尽義さんの首の肌が真っ白で「ああ、本当に亡くなったんだ…」って実感したり、育ての親の市長さんが「できれば一生こんな苦労はしたくなかった」と部屋で泣いているのは本当に辛い。義に尽くすと書いて尽義、大仰な名前だとは思ってたけどそんな回収の仕方する事ないだろって思ってしまう。

でも、どこからか現れた御霊が尽義さんの遺体の側へ導いてくる。そして突然幸人の意識が命脈にダイブし、そこでクソデカキセルに掴まって流されないよう踏みとどまっている尽義さんの魂を見つける。尽義さんはまだ助けられるかもしれない!水の龍へのなり方は分からないけどとにかくやってみるしかない!そしてEDのフラッシュバックを流しながら自らを鼓舞するように叫ぶ「幸人、飛んでみろ!」

幸人にとって、脈継として尽義さんからの最初の指導で、かつ幸人が水の龍の力を無意識に発動させてしまったのが水に飛び込むという行為で、それを11話では自ら操る水で能動的に水と合体するように飛び込み、水の龍の姿へと変身する、これ以上ないくらいカッコよくて、熱くて、盛り上がるシーンになっていました。僕がこのアニメで一番好きなシーンです。

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もういっぽん! 第5話 「気持ちいいですね、柔道って」

今年最高の柔道アニメだったもういっぽん!、どの話もめちゃくちゃ好きで、何話を選ぶのか本当に迷いました。CUE!で好きな話1話選べって言われた時くらい迷ったのですが、じっくり見返した結果、選ぶなら5話だなと思いこの回を選ぶことにしました。

というのも、このもういっぽん!って作品は話の縦軸がめちゃくちゃ強いのに、その割に毎回良いところで引くせいで単話の選択が難しく、全然選べきれずにいました。ただ、迷っていた範囲の話の中での、流れの大きな区切りとなったのがこの回なので、自分の好きなものとしてはここだなと思って5話の選出となりました。

先ず、僕が一番このアニメで好きな物は2つあって、1つは永遠ちゃんと天音先輩の師弟関係。もう1つは普段内気だけど柔道着を着ると勇気を貰える、という永遠ちゃんの設定なんですよね。後者は、2話の早苗ちゃんが柔道部に入る相談を親にする回(めちゃくちゃ好き)で、早苗ちゃんの背中を後押ししていたのが印象深かったのですが、そんな永遠ちゃんのこの設定には実はルーツがあり、柔道着を着ると勇気が出るって教えてくれたのは天音先輩だったと4話で判明するんですよね。それは天音先輩との関係が壊れてしまった今でも永遠ちゃんの中で大切なものとして生き続けていて、でもそんな大切な人なのにずっと関係が壊れたままだったのは、永遠ちゃんが内気な性格だったという事以上に、永遠ちゃんが「強くなった自分を見せることが天音先輩への一番の謝罪になる」と考えていたからでした。残念なことに、人間のほとんどは他人の心を読むことができないので、どれだけ永遠ちゃんが天音先輩に申し訳なく思っていようとその気持ちは伝わりません。また、実は天音先輩も永遠ちゃんと同じことを考えていて、互いが互いに相手に申し訳ない、謝りたいという気持ちを抱えていたのに2年近くも関係が拗れたままだったんですよね。こんな悲しいすれ違いはこの世にいくらでもあるし、この二人もずっとすれ違ったままでもおかしくなかったんですけど、二人とも柔道を辞めずにいて、対戦したいと願い続けていた。だからこそ全力をぶつけ合って、勝敗に関わらず気持ちを伝え合い、和解することができたんだと思います。

また二人の試合についてですが、「気持ちいいですね、柔道って」サブタイのこのセリフには天音先輩の返しがあって、「もっとだよ、本当に強い相手を投げたらもっと気持ちいい」永遠ちゃんはこの言葉をずっと大事に胸にしまっていて、その想いの強さが今回は勝敗に現れたのかなと思います。

「勝つまでやんだから、また相手してよね」試合後の天音先輩のこのセリフが良くて、"勝つまでやんだから"は力強く言っているのに"また相手しようね"は優しい声で言っている。僕がこのアニメの音響監督だったら「おーーーけい!頂きました!」と古賀葵さんの素晴らしい演技に唸っていたことでしょう。

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そして迎えた大将戦、技ありが取れて残り時間もわずかで未知が優勢で、チームとしても勝利が見えていましたが、残り1秒で1本負けしてしまう。内容としては実力以上のものが出せていたけど負けてしまった未知、しかも一本勝ちも取れず、早苗も瞬殺だったことからここが今のチームの実力として提示された話だったと思います。でも結果は別として、みんな確実に強くてなっているねということも分かる、全然暗くならない作風がいいですよね。

この回は、この後南雲安奈さんが剣道やめると宣言するところまでやる(この話もめちゃくちゃ好き)のですが、そこは全然6話の範囲なので今回は割愛します。でも、この記事書くために5話を見返した後、そのまま6話も見ましたしめちゃくちゃ良かったので6話が見たくなった人はちゃんと見た方がいいです。


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贄姫と獣の王 episode12 「祝福と未来の契」

人は生まれを選べないから、生まれたことそのものを愛情で持って祝福してもらわねばならない、というこのアニメの主張がすごく強く出ていた話だったと思う。この話では、訪問した先のサーブル国のテトラ王女が、自分が女の子として生まれたばかりに世継ぎが欲しい母親に愛されていないと感じており、悩んだ末に自殺を試みた。でもそれを、サリフィに存在そのものを肯定されることで思い直し、前向きに生きようという気持ちになる事ができて、また母親も、娘に寂しい思いをさせてしまっていたことに気づき、テトラ王女に気持ちを伝えることができた。

生まれてくる子供は生まれを選ぶことはできない、だからどんな見た目・性別・特性を持っていたとしても生まれてきた事そのものを否定されるべきでは無くて、否定されてしまった子は心が歪んでしまう。実際2クール目ではそういった敵との対決の話がメインでしたが、1クール目ではそれを、テトラ王女しかり、王様しかり愛で救われた人間の話で〆ているのがとても好みです。

王様は、自分に人間の血が混じっているせいで親に愛されなかったと感じ続けた幼少期を過ごしており、それは自分に人間の血が混じっているからと思い自分の血を呪い、生まれてくる子供にも同じ血が流れることを考えると愛することができる自信がなかったと語っていた。でも、生まれる立場と血は選べなかったけどサリフィの事は選ぶことができた。だからその大切な人との子もなんとしてでも守り抜くという力強い言葉には胸を打たれました。

この王様の血の呪い自体はこの回では解くことができなかったけど、2クール目最終話では王様が実は両親に愛されて生まれてきたと言うことを知り、自分の血に誇りを持つことができた、というのもとても良かったと思います。そして、そうして王様とサリフィで作り上げた国では、皆が平等に愛され、生まれで差別されることが無い国が作られているというのが、人間と魔族の姿を自在に行き来する二人の子供のリチャード王子に象徴されているラストも素晴らしかったと思います。

最後の方は2クール目の話もはさんでしまいましたが、難しいテーマに対して色んな角度から色んな話で描き続けたこのアニメの、特に王様とサリフィの愛の話に最もフォーカスしたこの話が僕は好きです。

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https://x.com/shinya_YRYR/status/1622737703539462144?s=20

 

ヴィンランド・サガ 22話 「叛逆の帝王」

ケティル農場から手を引くようクヌートに直訴する為、ヨーム戦士団の1人のパンチを100回受け切ると宣言したトルフィン。恐らく戦えば普通に勝てるような相手だけど、何も言わずに攻撃を受け続けるトルフィン。前話で農園を守る為、この戦争を終わらせる為に、安っぽい己のプライドを守ろうと始めてしまったことに対し、トールギルに降伏の啖呵を切る事で責任を取る決意をしたオルマルも、農場を守る為にボロボロになっていくトルフィンを見て泣いている。トルフィンは途中集中を切らしてパンチをモロに受けてしまうが、それでも立ち上がり啖呵を切り、腫れ上がって誰かもわからないような顔になりながら全ての攻撃を受け切った。100発受け切った事でその場の全員から実力と覚悟を認められ、王への拝謁が叶ったトルフィンに対し、なぜその男を倒して実力を示さなかったのかと問われる。トルフィンは、「和平交渉の相手を殴っていちゃ世話ないぜ」「そもそもこの農場の人と傷つけあう必要なんてあったのかよ」「俺に敵なんかいない」と言った。

現代の価値観で見るとトルフィンは真っ当なことしか言っていないけど、この時代、主張を通すにも力を示す必要があって、この時代で強い人間っていうのは必然的に人殺しであり、だけどトルフィンの主張っていうのは人を殺さない為のもので、つまり普通そんな事をする奴は居ない。けど、だからこそトルフィンはこの作品の主人公であって、強いだけのキャラでは主人公は務まらないとわかる。1期でトルフィンがトルケル相手に負けかけた話もあったけど、結局個人の武力には限界があり、そのトルケルですら王に使われる身になっている。

そして王に会いにいくトルフィンとエイナルは、途中で戦争に倒れた多くの農民たちの死体を目にする。エイナルはパテールさんの姿を探そうとするが、パテールさんを見つけてしまったら冷静で居られなくなるからやめておけと言う。ここも短いけどすごく印象に残るシーンだと思う。

そしていよいよ王と対面するトルフィンとエイナル。トルフィン達の嘆願に対してクヌートは、「この世に楽土を築こうと言うのならば、先ずはこの神に見捨てられたバイキング達こそ救わねばならない。そして何もしてくれぬ神を憎み、神に叛逆する」という。バイキング達と共に旅をし王として覚醒したクヌートだからこその思想であるとも言えるが、同じようにバイキングと共に過ごし、また同じように神に失望しているトルフィンとは全く逆の思想である。エイナルも、「今日殺される人間はどうやって救うんだ」と言いたいことを言ってくれるが、クヌートは「知ったこっちゃない」と返し、兵力をちらつかせる。クヌートは、昔のよしみで話を聞いてくれてはいるだけで、そもそも何も持たないトルフィンと一国の王のクヌートとでは対等な話し合いのテーブルには立っておらず、やはりクヌートを分からせるには暴力が必要なのか……と言うところでこの話は終わります。アニメとしては良いところで切られ過ぎて歯痒い感じではありますが、このどうしようもない状況でトルフィンがどう返すのか、また視聴者としてはどう返すべきなのか、真面目な視聴者は一緒に考えてくれという意図もあったのかもしれません。

こうまとめていくと小難しい話をしているようでもあるのですが、実際アニメになると、100発受け切ったトルフィンの誰ともつかぬほどボコボコになった顔面、それに対する戦士達からの敬意、クヌート(cv.小野賢章)とトルフィン(cv.上村祐翔)の対話の演技も迫力があり、アニメとしてとても面白いものとなっています。映像として伝わるトルフィンの覚悟がとにかく凄く、クヌート、トルフィンのそれぞれ心に抱えた物も演技でしっかり表現されていてめちゃくちゃ良かった回だと思っています。

 

 

実は俺、最強でした? 第7話 「円卓会議」

え~ここまで読んでいただいた皆さん、こいつずっとシナリオ派の顔つきで記事書いてるな~と思われていたかと思うのですが、安心してください。実俺のことはマジで萌えパワーだけでぶっちぎりの高評価とさせて頂きましたアニメ・単話でございまして、これ以降の感想は、しがないただの萌え豚としてお送りさせていただきます………。

 

 

 

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この萌え萌えすぎるアニメは?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

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泡でもこもこになってるのかわいいね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


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うつくしい……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………(涙)


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こんな萌えすぎる円卓会議メンバーがあるかよ!!!!!!!!!!
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その三角おにぎりみたいな口はなんなんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


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ここからはアニメからの仮説となりますが…


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うわああああああああああああああマジでリザたむが萌えすぎます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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うわあああああああああああああああああああああああああああマジでシャルロッテたむが萌えすぎます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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その ふよ ふよ って奴も画面に映るんだ笑


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もはやキャラデザの全てが萌えで構成された、萌えアニメ界のリーサルウェポンといっても過言ではないだろ

 

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次回予告でまで萌えを忘れないその姿勢、爺は感激のあまり涙で前が見えませぬ…

 

どう考えても一話に詰め込んでいい萌えのキャパシティを大幅に超過しています。俺はしっかりレギュレーション通りこの話からしかキャプを撮って来ていません、信じてください!

以上です、ありがとうございました。

 

 

 

あとがき

ここまで読んで下さった皆さん、ありがとうございました。正直どのアニメの感想も長すぎるし全然読んでもらうには大変すぎる量になってしまったと反省しているのですが、個人的にはやって良かったな、次に活かせるな*8という点も多くあり、この記事を書いていた時間はとても充実していたなと感じます。

普段アニメを見ている時って、「何がそんなにいいのか分からないけどなんか物凄くいいと感じる!」みたいな感覚ってよくあるんですけど、それって自分が無意識的に拾っている意識できていない情報がたくさんあって、それらを見返すことで拾い上げていくのがこうした記事を書く楽しさの1つなんだなと気づけたのが本当に良かったです。

本文が長すぎるのであとがきはこの辺に留めておこうと思います。2024年も良いアニメライフを送りましょう!

 

 

 

 

 

 

*1:単なるバグとして見ることもできるけど、アンドロイドが心を持つという事自体プログラムした範囲からは外れるバグのようなものだし、それを人間性の芽生えって言い方しても別にいいよね。という事にさせて下さい。

*2:84日とちょっと

*3:ここに関しては、自我の滅びという認識したくない事実に向き合ったことで感情を獲得したという点で、図らずもテクノロイド5話と被るところが出てきていますね。

*4:これから消えていこうとしている大事な友達に、"盛大にお見送りしたせいで感情や死の恐怖を自覚させてしまってごめん"なんてそんなこと言っても何にもならない上に先のイオナの感謝の言葉を否定することになってしまうし、英雄教室の作風的にも絶対そこまでは口にしないのだろうけど

*5:みんなで食堂でご飯を食べるシーンが良く挿入されるこのアニメで一緒にご飯を食べられるって凄い大事なことだったのだと思う。それに、人間は一緒にご飯を食べた相手に親近感を抱くという心理効果もあるらしいし、そういう意味で心理的にも親近感を覚えさせる設定になっていたのかもしれません

*6:ちんしかしゃべれなくなって「ちん~」と泣くヒナイチちゃん、可哀想でかわいいね

*7:3話ラストで怪しいことをしているでもなく真っ当に森の中で特訓しているシーンが映った時からこいつちょっと違うな?と思っていたし、4話でも、正々堂々真剣勝負を挑んで負けた後も凄く悔しがっていたのもかなりポイント高かったので、改心ルートが確定したような嬉しさがありましたね。

*8:烈海王