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アニメ感想日記

2022年冬アニメ感想 その1

どうも、しにゃです。

 

2022冬はかなり平均値の高いアニメが出揃ったクールでしたね。クールアニメの感想書く記事は今回が初めてで、2021年10選書くのも大変だったのに20本以上書き切れるかはかなり不安ですが、夏が始まるまでには書き終わるので見捨てないでくれると嬉しいです。

 

○佐々木と宮野

今期最強のアニメは流石にこれで決まりでしょう。これは題材がBLなだけで、純度の高い王道ジュブナイルブコメでした。気持ちが高まってアニメ中盤で告白した佐々木先輩と、最後まで悩み抜いて結論を出したみゃーちゃんの対比が際立ちましたが、これは2人の性格の違いによる所が大きかったですね。好きな人の為となると熱くなりやすく、冷酷とも取れそうな一面も見せる佐々木先輩と、大人しい宮野とでは全然性格は違いますが、なぜか妙にしっくり来てかなりお似合いのカップルに見えます。最初僕は、間違えたくなくて告白の返事を先延ばしにしているみゃーちゃんは今時のティーン特有の性質のものかと思ってたんですけど、そこがみゃーちゃんの内面を掘り下げる布石になっていて時間差で萌えが来る構成になっていて、それがわかる10話のカバン掛け直しのシーンはマジでやばかったと思います。ていうかそもそも、みゃーちゃんが自分の気持ちに答えが出さずに悩んでいたのはこれまでマトモに恋をした経験すらなかったからで、分からないながらも周りの人の話や昔好きだった女子、BL作品等と再度向き合うなどして等身大に悩み抜いていたのが好印象でしたし、結局最後に「これが恋じゃなかったら一体なんなんだ…///」って理屈じゃない所に着地してたのもラブコメの王道って感じで素晴らしかったです。という事で、個人的今期の最強は佐々木と宮野です。これを読んでいる皆さん、新作アニメの制作も決定しておりまだ終わらないので今からでも全然間に合います!佐々木と宮野をよろしくお願いします!

とはいえなんとなくEやっぱ気分が上がらない~という方は、EDのいちごサンセットをまずオススメしますい。ガチで素晴らしい曲なので、まずはそこから雰囲気を掴んで見るのもいいでしょう。アニメ本編はこの曲の雰囲気がそのまま映像になっているような出来栄えになっていて、この曲を良いなと思った人は多分佐々木と宮野の適正値が高いはずです。重ねてよろしくお願いします!

 

いちごサンセット

いちごサンセット

  • provided courtesy of iTunes

 

それと余談ですけど、佐々木先輩はアニメ5話でみゃーちゃんに告白しましたが、同じクールの着せ恋も5話で海夢ちゃんが恋をしていて、ラブコメの始まりで引っ張りすぎずに好きを前提にガンガン話回してくれたから終始楽しく見れて良かったので他のアニメもこういうの沢山やって欲しいですね。

https://sasamiya.com/news/index01000000.html

 

 

○時光代理人

これも今期最高に面白かったアニメの一つです。天官赐福等でも監督を務めた李監督の中国アニメです。僕は中国アニメは元々そんなに得意ではなくて、前述の天官赐福も、固有名詞に中国語が多くて内容が何も頭に入らず試聴を断念してしまった経緯があります。でもそんなの関係ないくらいとにかく全てが素晴らしく面白く、毎週日曜21時半を楽しみに出来ていたのがこの時光代理人です。

このアニメのいい所について、真っ先に挙げられるのは脚本の素晴らしさだと思います。トキとヒカルの持つ能力に対する説明は最小限のまま、出来る事、出来ない事、やっちゃいけない事とその理由が色んな魅せ方で自然に必要な分開示していかれるのは楽しかったですし、脚本家のトキとヒカルの能力への考察と解釈の深さからくる多様なストーリー展開も見事の一言に尽きます。(監視カメラの写真に入るときは本人がそのままダイブするは凄すぎるだろ!)

また、このアニメに出てくるキャラクターは、メインから端役に至るまで多くのキャラが魅力的で、良い意味でとても人間臭さに溢れていました。彼らは別にキャッチーでわかりやすいキャラデザでは無いのですが、トキの能力の特性上、彼らの人生を追体験することになるので、自動的にキャラに厚みが増していって最後の盛り上がりでバッチリ感情移入できる構成になっているんですよね。またその過程も、彼ら中心の話でありつつ操縦してるのはトキなので無理なく話に入り込めますし、ある意味視聴者視点で僕らの気持ちの代弁をしてくれてる様な構図が話の面白さを引き上げていたと思います。

最後の展開も、スケールの小さな事件から話が大きくなっていって1話の事件に回帰しボス戦へと繋がり、その後点と点がつながりラスボスの輪郭が鮮明になっていく所などはめちゃくちゃテンション上がりました、テン上げです。ただ唯一このアニメでケチをつける所があるとすればこの点で、綺麗に終わることもできた話をパワーで急展開に持って行き2期に繋げたところは流石に商業的意図が透けて見えてしまって、ゾンサガ2期のラストシーンのようなモヤモヤ感があります。とは言え勿論2期は嬉しいしリンちゃんの活躍も沢山ありそうなので続きはめちゃくちゃ楽しみです!

 

 

 

○怪人開発部の黒井津さん

今期一番楽しい時間を提供してくれたアニメは間違いなく黒井津さんです。毎週黒井津さんとウルフくんに萌えまくり沢山笑える幸せな時間を過ごさせて頂き感謝の気持ちしかございません。というか、黒井津さんとウルフ君に限らず出てくるキャラクター全部かわいくて、みんないい性格のキャラばかりなので1話より2話、2話より3話と日増しに面白くなっていくから、かなり早い段階で火曜日はこのアニメで笑って元気になるのが生活リズムに組み込まれてました。個人的に特に好きな話は………と話をしようとdアニメの黒井津さんのページ開いたんですけど、サムネ見るだけでもどの話もめちゃくちゃ楽しかった思い出しか出て来ないので全然気軽に選べる気がしません。取り合えず黒井津さんのすべてが好きということにさせといて下さい。

それとここだけの話、終盤作画崩れてたのがちょっと残念で不当に評価を下げてしまいそうになっていたんですけど、サムネ見ただけでこんなにいい思い出しか出てこないなら、ちゃんとBlu-ray買って修正された作画で真の最終回を迎えた方が良い気がして来ました!なのでやはりこのアニメは2022冬のエースだったと断言していいでしょう!

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○天才王子の赤字国家再生術

のっけから斉藤壮馬売国して~!で始まっていきなりインパクトがありましたね。金鉱攻めの時のコードギアスラヴィス戦感すごくて笑いましたが、なろうアニメ仕草たくさんしてても敵将討ち取るときは普通に首飛ばす所も描いたりアホな王子は普通にアホして死んでそのまま死人に口なしされてたり、ブラックなネタも使いこなしてグッと引き締めてくれるから緩すぎない程度に緊張感保って見れたのが良かったと思います。遅れてOPが到着したり本編作画も並以下でかなり作画に割けるリソースが少なかったのは肌で感じましたが、斉藤壮馬の舌戦パートも普通に楽しいので、派手な画が無くても楽しめて、作画コスト最終話まで温存して最後はビシッと決められていたのでかなり気持ち良く見れたと思います。最終話の口パクシーンでなんて言ってたのかも気になりますし、普通に原作も読んでみたいです。ニニムたんもかわいく今期の癒し枠としての役割もできていたし、上記理由から毎週コンスタントに見続けられていいテンポが気づけた個人的にかなり好きなアニメでした!

 

 

○薔薇王の葬列

僕は2022冬には純愛アニメが4つあったと思っていて、佐々木と宮野、その着せ替え人形は恋をする、異世界美少女受肉おじさんと、そして最後にこの薔薇王の葬列です。(この話をオタクしたら高木さんは?と言われてしまいましたが続きモノなので僕は見ていませんでした)ただ視聴前は全然そんな印象は無くて、どちらかというと平家物語とかに近い軍記物だと思ってました。でもこれはシェイクスピアの作劇が原作なので、軍記物とは作品の印象がかなり違うのはそういった所に起因しそうです。話がそれましたがこのアニメ、他3つの純愛アニメと比べてめちゃくちゃ話が重たいです。9話くらいまではエドワードとアンがリチャード様萌え萌え同盟を結成して仲良くチェスをしていたり微笑ましいシーンもあったのですが、ジョージが裏切って再度全面戦争を始めたあたりからの話はかなり暗いです。リチャード様萌え萌え同盟代表のエドワードはランカスター(赤)の王太子も兼任しており、また王として情けない父のヘンリーに対するコンプレックスが強く、王族としての誇りある生き様にとても拘っていたので戦争であえなく死んでしまいます。

それだけでもかなりショックなのですが、その後のリチャードの境遇もかなり酷く、悲しいすれ違いの末、一度は心の底から愛したヘンリーをその手で殺してしまいます。このシーンを最初に見た時は、森でジャンヌに話しかけられたときに愛を取る決断をしていたらこんなことにはならなかったと思ったのですが、よくよく考えなくてもそんなに単純な話では無いです。リチャードは世界で最も尊敬していた偉大な父をランカスターに無残に殺されており、その父の生首に口づけをして復讐を誓ったのです。その場の一時の期の高ぶりで下せる決断はなく、ヨークの為に戦うことがあの場は何よりも優先されていました。その後すべてを知ってそれでもやはりヘンリーを愛すると決めて化粧もろくにせず形だけ真似てドレスを着て愛の決断をしたのですが、その時にはすでにすべてが崩壊していたヘンリーに一番言われたくないことを言われてしまいました。

しかしヘンリーが悪かったわけでも全くなく、此度の戦争で心を病んでおり、また彼は彼で多くの悩みとトラウマを抱えており、リチャードをよく思っていない人間にも利用され、それらすべてが話の展開に悪い方にリンクして、12話の悲劇につながってしまったのだと思います。

リチャードは、一緒になるにはあまりにも障壁が多すぎるにも関わらずそれでもヘンリーを愛することを選び、それは紛れもなく純愛であったと僕は思います。しかしそれだけに最も信頼したリチャードに悪魔と罵声を浴びせられ、それならいっそ本当に悪魔として生きる道を選ぶことになったリチャードの悲しい選択を誰も責められなません。2クール目は恐らくかなりの尺を使って悪魔リチャードの話を描き、その後リチャードは地獄に落ちるような形で物語は終わると思います。ただ、1クール目ラストは例の萌え萌え同盟に所属していたアンと結婚する話で終わっています。リチャードの心が何らかの形で救われる形で終われるかどうかは彼女にかかっている筈なので、2クール目ではアンの動きに注目して視聴したいです。

ここまで書いて、各キャラクターの行動に対する理由付けが凄くしっかりしていて説得力がある事に気付いて、そういう意味でもシェイクスピアは凄いなって思うんですけど、そこが最悪でもあるんだよなって気持ちです。このアニメは本当に1期の終わり方が最悪過ぎて、直後流れるEDで歌詞の真の意味も理解して最悪さに拍車がかかるんですけど、でもアニメとしては正しく面白くそこが本当に悩ましく、せめてこの面白さをなんとか形に残しておきたいと思っていたのでこうして文章にできて少しすっきりできた気がします。あと、最終巻出たらこの漫画一気読みするつもりです。

 

○終わりに

まだまだ冬見ていたアニメはたくさんあるんですけど、ここでいったん切ります。クールの感想記事は書くの初めてで感覚もつかめてないんでく、また良かった順に書くとかそういうつもりも全然無いんですけど、感想書きたいアニメを気ままに書いて行くとよかったアニメを先に書いてしまいがちですね。本当はここにCUE!も書いていたんですが、ちょっとまとまりきらなかったのでその2以降で上げます。その2以降もできるだけ早めに出すので読んでくれると嬉しいです、では。